在日コリアンを知る京都・大阪研修

在日コリアンを知る京都・大阪研修

ダウンロード [pdf/529.9 KB]
日時
2019年7月26(金)~28日(日)
場所
京都府、大阪府
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクトH「生命のポイエーシスと多文化共生のプラクシス」

備考

本研修は外村大先生が企画・引率しますが、教育プロジェクトH 2019年度Sセメスターに開講する「多文化共生・統合人間学実験実習Ⅱ」(梶谷真司先生)として行われる単位認定の研修になります(なお、履修者は二つ以上の対象イベントに参加し、活動報告書を執筆することが求められます。ただし、IHSプログラム生は履修の有無にかかわらず応募することができます)

今日、日本社会の目指すべき方向として「多文化共生」の語がよく用いられるようになりました。この言葉はもともと、自分たちが受け継いできた文化やアイデンティティを大切にしながら、日本で暮らし続けたいという主張をかかげた在日コリアンの権利闘争のなかで使われるようになったものです。今回の京都、大阪研修では、そうした「多文化共生」を掲げた在日コリアンの活動や生活の実践の場、文化施設等を訪ねます。

引率教員

外村大先生(総合文化研究科教授/IHS)

募集人数

4名程度

応募締切

7月11日(水)午前10時

日程(変更になる場合があります)

7月26日

京都府宇治市の「ウトロ地区」
ウトロ地区は、第二次世界大戦期に飛行場建設のために集められた朝鮮人労働者が多数住みつき、戦後も朝鮮人が多く暮らしている地区です。長らく住環境改善の行政施策の対象外となり、また、「強制立ち退き」の危機にさらされていましたが、国際的な支援を得て、居住の権利が認められ、市営住宅が建設されました。この間の支援の運動に従事してきた方や地区に住む在日コリアンからお話しをうかがいます。

7月27日

京都府京都市の高麗美術館
高麗美術館は、在日コリアン1世の鄭詔文氏が私財をもとに集め続けた、朝鮮半島の美術工芸品等を展示する美術館です。展示品の鑑賞と共に、美術館の設立の経緯や運営の理念、その目指すものなどを、美術館学芸員のかたからお話しをうかがう予定です。

7月28日

大阪市の猪飼野セッパラム文庫
「セッパラム文庫」は在日コリアンの住民人口比率が高い、大阪の「猪飼野」に設立された、私設の朝鮮関係資料室です。在日コリアンの民族団体やNGO等の資料、ドキュメンタリー映像など多彩な資料がそろっています。その見学、セッパラム文庫の活動状況をうかがうとともに、コリアンタウンとしてにぎわう「猪飼野」の朝鮮市場のフィールドワークも行います。

参加にあたって

プログラム生の参加者には、東京大学ならびにIHSの規定に則って旅費を支給します。それ以外の個人にかかる経費については各自で負担することになります。参加については、事前に指導教員に十分な説明を行い、了承を得てください。所定の「IHSプログラム学外活動 参加承諾書」(後送)に指導教員の署名と承認印を受領し、提出していただくことが出張の要件となります。参加を希望するプログラム生は、2019年7月11日(水)午前10時までに、下記の「連絡先」メールアドレス(プロジェクトH)まで応募の届け出をしてください。上記の応募届け出の際には、以下の①から⑤の情報を、あわせてお伝えください。

①氏名・所属(専攻、コース、学年)
②本研修でのやり取りに使用するメールアドレス
③ご自身の電話番号
④緊急時連絡先(ご実家あるいはパートナー等の電話番号)
⑤加入している保険の名称(「学研災付帯賠償責任保険Aコース」、「かんぽ生命保険」等)(これらの情報は、環境安全管理室に提出する「野外教育研究活動・安全衛生管理計画書」に記載する必要がありますので、参加者には提出をお願いしています。)

注意事項

写真・映像・音声などを記録すること、および、その記録されたものをプログラム広報活動等で使用する可能性があることをあらかじめご了承ください。

連絡先

応募・問い合わせの際には、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
IHS・教育プロジェクトH:project-h[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp 内藤