イタリア研修「食・地域・記憶──イタリアで考古学を体験する」参加プログラム生募集のお知らせ

日時
2018年9月8日(土)〜9月16日(日)
場所
イタリア・ナポリ、ポンペイ、ソンマ・ヴェズヴィアーナ、ローマ他
募集人数
3名
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクトH「生命のポイエーシスと多文化共生のプラクシス」
備考
本実習は、教育プロジェクトHが2018年度Sセメスターに開講する「多文化共生・統合人間学実験実習II」(村松真理子教授)の単位認定対象となるイベントです(Aセメスターではありませんのでご注意ください)。ただし、履修の有無にかかわらず、IHSプログラム生の方はご応募・ご参加いただけます。

 IHS教育プロジェクトH「生命のポイエーシスと多文化共生のプラクシス」では、これまでに「食」「地域」「記憶」をめぐる一連のセミナーと実習を国内外で行ってきました。今年度もこれらのテーマをめぐってさらに思索を深めていきます。その一環として、本年9月に、イタリアのナポリ、ポンペイ、ソンマ・ヴェズヴィアーナ、ローマなどを訪問し、「食・地域・記憶──イタリアで考古学を体験する」をテーマとした研修を実施します。

今回の研修においては、ナポリとその近郊の遺跡や歴史的都市を訪ね、ヴェスヴィオ山麓地域における自然と文明・食・農業の関係や歴史の断絶と復興について、またそのような地域における文化遺産の継承の問題について、私たち自身の現実にも鑑みながら考えを深めていきたいと思います。

主に、ソンマ・ヴェズヴィアーナ市にある東京大学の研究施設のローマ時代の遺跡で研修を行います。発掘の現場での作業方法や文理融合の方法論についてレクチャーを受けてから、実際に発掘作業を体験し、考古学と地域コミュニティーの関係を考えます。また世界的に有名なこの地域の他の古代遺跡や発掘現場を訪ね、考古学博物館を見学し、地域の歴史と記憶の継承について考察します。ローマでは、1960年代まで稼働していた火力発電所で、現在は主に古代彫像を所蔵・展示する建物となったモンテマルティーニ博物館を訪れ、文化遺産の継承と利用に関するイタリアのユニークな取り組みについても学びます。

この研修に参加するIHSプログラム生(ないし「多文化共生・統合人間学実験実習II」の履修生)を、3名募集します。関心のある方はふるってご応募ください。

参加要件

  1. IHSプログラム生(ないし「多文化共生・統合人間学実験実習II」の履修生)であり、この研修の趣旨を理解して積極的に関与する志を有していること。
  2. 見学先の現場の実践を尊重すること。
  3. 写真・映像・音声などを記録すること、および、その記録されたものをプログラム広報活動等で使用する可能性があることを了承すること。

参加にあたって

  1. 参加を希望するプログラム生(ないし「多文化共生・統合人間学実験実習II」の履修生)は、2018年5月31日(木)までに、下記の「連絡先」メールアドレスまで応募の届け出をしてください。参加希望者が募集人数を超過する場合には、選抜を行います。
  2. プログラム生の参加者には、東京大学ならびにIHSの規定に則って旅費を支給します。ただし、予算状況に応じ、数万円程度の自己負担が生じる可能性がありますので、その旨をご了承ください。それ以外の個人にかかる経費については各自で負担することになります。不明な点につきましてはいつでもお問い合わせください。参加する場合は、手続き上必要な書類を期限内に提出することが求められます。
  3. この研修は、Sセメスター「多文化共生・統合人間学実験実習II」(村松真理子教授)の一環として行われます。ただし、履修登録を行わない場合にも、IHSプログラム生は応募・参加できます。
  4. 参加については、事前に指導教員に十分な説明を行い、了承を得てください。所定の「IHSプログラム学外活動 参加承諾書」に指導教員の署名と承認印を受領し、提出していただくことが出張の要件となります。
  5. 参加者は、活動終了後に「活動報告書」の提出を求められます。

連絡先

応募・問い合わせの際には、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
IHS・教育プロジェクトH:project-h[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp

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