公開シンポジウム:マイノリティとクィア・スペース

公開シンポジウム:マイノリティとクィア・スペース

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日時
2016年1月24日(日)14:00−17:30
場所
東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1
講演者
ジョナサン・マーク・ホール(アメリカ合衆国ポモナ・カレッジ准教授)
いちむらみさこ(アーティスト)
菅野優香(同志社大学准教授)
司会
清水晶子(本学准教授)
備考
入場無料・事前登録不要
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト5「多文化共生と想像力」

プロジェクト5「多文化共生と想像力」では、来たる1月24日に今年度の"Critiquing Diversity"シリーズの第四回目といたしまして、公開シンポジウム「マイノリティとクィア・スペース」を開催いたします。アメリカ合衆国ポモナ・カレッジよりジョナサン・マーク・ホール(Jonathan Mark Hall)先生、同志社大学の菅野優香先生、アーティストのいちむらみさこ氏をお招きし、マイノリティによる「空間」の創出と利用について東京の事例を中心にその政治と現状について議論していただく予定です。プログラム生の皆様の積極的な参加をお待ちしています。

シンポジウムの趣旨

性的少数者による都市空間、公的空間の利用の歴史を背景として、とりわけ東京での性的少数者をめぐる政治の動きと関連させつつ、マイノリティによる「空間」の創出と利用との政治とその現在を考える。

登壇者プロフィール

ジョナサン・マーク・ホール(アメリカ合衆国ポモナ・カレッジ 准教授)
ポモナ・カレッジ メディア・スタディーズ学科(ロサンゼルス)准教授。アジア映画研究を専門とし、日本、中国、および東南アジアのインディペンデント映画のキュレーターとしても活動する。2004-2005年には『JPEX:日本実験映画祭──1955年から現在まで』においてプログラミングを担当。JPEXは日本の実験映画を紹介する海外の映画祭としては最大のもので北米を6都市及びフランクフルトを巡回している。また、ロサンゼルスの「CHINA ONSCREEN BIENNIAL」でキュレーターを務めている。日本の戦後の実験映画におけるセクシュアリティ 及び精神分析の研究、同じく日本の写真における男性エロチシズムの研究を行っている。20世紀半ばにおける男性間性交渉についてのアーカイブ資料を元にした『TOUCH OF THE OTHER──他者の手』パフォーマンス作品の原案とコンセプトの立案、および同パフォーマンスのロサンゼルス制作と東京での共演出家としても活動。

いちむらみさこ(アーティスト)
東京の公園にあるホームレスコミュニティ在住。物々交換カフェ・エノアールを小川てつオと運営。2007年に女性のホームレスグループ「ノラ」を開始。フェミニズム、反ジェントリフィケーションなどをテーマに作品発表やワークショップを行っている。

菅野優香(同志社大学准教授)
カリフォルニア大学アーヴァイン校でPh.D.取得後、京都大学人文科学研究所研究員、北海道大学などを経て、現在、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授およびフェミニスト・ジェンダー・セクシュアリティ研究センター員。専門は、ヴィジュアル・スタディーズ、クィア理論・批評。

※注意

  • プログラム生には、参加後、報告書を提出していただきます。
  • 写真・映像・音声等を記録することとその記録されたものをプログラム活動で使用する可能性があることをご了承いただいた上でご参加ください。