天然樹脂であるウルシの採取──人の営みである工芸との接点 現場研修 参加者募集のお知らせ

日時
2016年9月12日(月)〜9月13日(火)
場所
茨城県常陸大宮市((有)ウエア・ウッド・ワークとその周辺)
募集人数
5〜10名程度
※IHSプログラム生以外の東京大学大学院生も参加可能ですが、費用は自己負担となります。
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト3「科学技術と共生社会」
担当教員
渡邊 雄一郎(大学院総合文化研究科/IHS)

目的

「生命・環境」ユニットでは、人間社会で起こっている問題を、とりわけ環境と物質に関する問題について、講義や実習などで扱っている。この研修では、日本のなかで古くから利用されている天然樹脂であるウルシに注目する。化学的にもその固化する仕組みは興味深い。先人たちはこうした科学的な理解をえる前から、特定の樹木からその樹脂の原料を得て、それを木製や紙製の素材に塗布し硬化させると、耐久性・耐水性が増すことを知っていた。

今回、ウルシの主要産地である茨城県の北に位置する大子町(だいごまち)に赴き、木の維持、天然素材の取り方などの見学を通して、人間社会との関係、ウルシの性質の理解を試みる。さらにウルシをどのように利用するのかを見学、経験することで、日本伝統にも関わる漆芸を支える上で必要な事項に対して新たな視点をえることを目指す。

いにしえからの知恵と科学との接点を考え、伝統工芸アートを越えて、どのように後代に引き継いでいくのか、またこの研修を通して、ウルシという植物が植物としていかにユニークな存在であるのかについての理解を深めていく。

注意
プログラム生には、参加後、報告書を提出していただきます。写真・映像・音声等を記録することとその記録されたものをプログラム活動で使用する可能性があることをご了承いただいた上でご参加ください。

参加申し込み

2016年8月21日(日)までにproject3[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp へ参加希望メールをお送り下さい。

問い合わせ先

プロジェクト3(担当:水野/西堤)
project3[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp