自主企画セミナー: ポーランドケースから見る東欧ポピュリズムの現状 Nationalist Populism in Central Europe: The Case of Poland. Seminar with Professor Pankowski
- 日時
- 2019年9月2日(月)16:30 - 18:35
- 場所
- 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
- 主催
- 東京大学大学院博士課程教育リーディング・プログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」
ヨーロッパにおいて多文化共生の理念が普及しているにもかかわらず、近年ポピュリズムの政治が拡大している。特に東ヨーロッパではポピュリズム政治によって反移民・反イスラム思想が過激化している。本セミナーを通じてポーランドのケースを理解し、これからの多文化共生の行方を考えたい。
ゲストスピーカー:ラファウ・パンコフスキ教授 Professor Rafał Pankowski
1976年生まれ。英イートン校卒業。オクスフォード大学において政治学・哲学・経済学を、ワルシャワ大学において政治学を専攻、ワルシャワ大学社会学研究所において博士号取得(文化社会学)。1996年から反ファシズム雑誌『ネバーアゲイン』編集者。教育プログラムUEFA Euro 2012 RESPECT Diversityのコーディネーターを務める。チャタムハウス(ロンドン)、人文学研究所(ウィーン)、チュラロンコン大学ヨーロッパ研究所(バンコク)を経て、現在ワルシャワの私立大学Collegium Civitas教授。
著書に、
- Rafał Pankowski, Neofaszyzm w Europie Zachodniej. Zarys ideologii (Instytut Studiów Politycznych PAN, Warszawa 1998)「西ヨーロッパにおけるネオファシズム:イデオロギー概論」
- Rafał Pankowski, Rasizm a kultura popularna (Trio, Warszawa 2006)『レイシズムとポップカルチャー』
- Rafał Pankowski, The Populist Radical Right in Poland: The Patriots (Routledge, London 2010)『ポーランドにおけるポピュリスト急進右派:愛国者達』*抄訳有・未刊行
があるほか、レイシズムや反ユダヤ主義、ホロコーストなどを論点に『ガーディアン』紙ほかポーランド内外で多くの解説を執筆。2019年1月に起こったリベラル派のグダンスク市長暗殺事件1など、最近のポーランド政治や社会状況を解説した以下の記事がある。
- https://www.theguardian.com/world/2019/jan/15/gdansk-polish-city-mourning-mayor-pawel-adamowicz-stabbing
- https://www.voanews.com/europe/polands-political-divide-widens-more-after-mayor-slain
- https://www.adl.org/blog/anti-semitism-in-polish-protests-against-restitution
- http://www.romea.cz/en/news/world/poland-vandals-deface-holocaust-memorials-in-multiple-locations-disrupt-jewish-festival
使用言語:
イベントでの使用言語には、基本的に英語を用います。ただし、質疑応答の際には参加メンバーが通訳をするなどの参加者へのサポートを行います。
プログラム:
16:30 〜16:35 開会の辞・講演者紹介
16:35 〜17:50 パンコフスキ教授の講演
17:50 〜18:30 質問応答
18:30 〜18:35 閉会の辞
注意事項:
- 入場無料・事前参加登録不要
- セミナー中に写真・映像・音声などを記録することと、その記録されたものをIHSプログラム活動で使用する可能性があることをあらかじめご了承ください。
- 問い合わせ:ヴルーベル・マルチン(marcin.ac.jp[at]gmail.com)
同事件については「グダンスク市長襲撃事件」『シノドス』2019年1月28日付もご参照ください。