「四川-福島ワークショップ」参加プログラム生募集

日時
2014年11月22日(土)−25日(火)【予定】
場所
福島・東京【予定】
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト2「共生のプラクシス──市民社会と地域という思想」

 「共生のプラクシス 市民社会と地域という思想」教育プロジェクトでは、「四川-福島ワークショップ」と題して、地震災害の実際と復興のための取り組みや課題について、中国と日本の巨大地震災害復興の現場から、現場とともに考えるワークショップを行います。
 中国の四川省で2008年5月12日にマグニチュード8.0の地震が発生し、およそ7万人の命が奪われました。その後も周辺の省を含め、この地域では大規模な地震災害が繰り返しています。新たに発生する災害の中で復興が進められていますが、そのなかでは、被災者の心の復興が大きな課題となっています。
 同様の問題は、「3.11」の被災地でも存在しています。このワークショップでは、中国から災害PTSD治療の現場で活躍する専門家を招待し、IHSプログラム生と共に福島県を訪問し、被災地の現状を視察します。また、福島県を中心に東日本大震災のPTSD問題に最前線で取り組んでいる日本の専門家からもレクチャーを仰ぎ、心の傷に苦しむとはどういうことなのか、心の復興とはどうあるべきなのか、そのためにどのような取り組みが行われているのか、などの問題に対する理解を深めたいと思います。
 このワークショップでは、福島でのフィールドワークと、駒場での対話イベントを通じて、災害からの心の復興と人文学の役割、社会の役割について、ともに考えてみたいと思います。

 この研修への参加を希望するIHSプログラム生は奮ってご応募ください。

参加要件
  1. IHSのプログラム生であり、この研修の趣旨を理解して積極的に関与する志を有していること。
  2. 見学先の現場の実践を尊重すること。
  3. 写真・映像・音声等を記録することとその記録されたものをプログラム活動で使用する可能性があることを了承した上で参加すること。

 なお、参加者は活動終了後に報告書の提出を求められます。

参加にあたって
  1. 2014年10月24日(金)5限に、「多文化共生・統合人間学演習IX」の枠組みで、今回の企画の立案者である石井剛先生が関連する内容の講義「中国の地震災害と市民社会」をなさりますので、参加希望者や興味がある人はぜひお越しください。
  2. 参加を希望するプログラム生は10月27日(火)16:00までに下記のメールアドレスまでご連絡ください。最終的に参加希望者が多い場合には、選抜を行います。
  3. 参加者には、東京大学の規程にしたがって旅費を支給します。それ以外の個人にかかる経費は各自で負担することになります。参加する場合には手続き上必要な書類を期限内に提出してもらいます。
  4. この実習は冬学期開講の「多文化共生・統合人間学実験実習II」(中島隆博)の一環として行われますので、参加者は必ず履修登録をしてください。
  5. 冬学期授業期間中の研修ですので、参加については指導教員に十分説明し、了承を得てください。
連絡先

参加希望・問い合わせの際には、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
IHS「共生のプラクシス」教育プロジェクト:project2 [at] ihs.c.u-tokyo.ac.jp([at]を@に変えてください)

シンポジウム「終わらぬ被災経験と人文学の役割:日中間対話を通じて」