連続セミナー「過去の記憶と克服―ヨーロッパとアジアの比較」参加プログラム生募集

連続セミナー「過去の記憶と克服―ヨーロッパとアジアの比較」参加プログラム生募集

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IHS「共生のプラクシス 市民社会と地域という思想」教育プロジェクトでは、7月22〜25日にゲルハルト・ヴォルフ博士を迎えて連続セミナー「過去の記憶と克服―ヨーロッパとアジアの比較」を開催します。ヴォルフ氏はサセックス大学で歴史学を教授し、同大学のドイツ・ユダヤ研究センター副センター長としても活躍している気鋭の若手研究者です。今回はヴォルフ氏が取り組んできたナチス・ドイツの東部総合政策の問題の紹介から始め、日本の大東亜共栄圏構想との比較可能性、軍の戦争犯罪や外国人強制労働をめぐる集合的記憶、さらには戦争責任と戦後補償の問題まで幅広いテーマで講演をしていただきます。

戦争責任や戦後補償は多文化共生という課題に取り組む上で避けて通ることのできない重要な問題です。「共生のプラクシス」教育プロジェクトでは、今回の連続セミナーを、ヴォルフ氏を招いてドイツの「過去の克服」の事例から学ぶのみならず、日本を含めたアジア、特に東アジア地域が抱えている課題を明らかにし、この地域の市民社会がとりうるアプローチについてヴォルフ氏とともに議論する機会にしたいと考えています。ドイツと日本の戦後の歩みは単純な比較を許さないものですが、ヴォルフ氏とともに粘り強い比較と考察をすることで参加プログラム生の理解が深まり、新たな提案が生まれることを期待しています。今回の連続セミナーが実りあるものになるよう、6〜7月にセミナー参加者の事前勉強会を行う予定です。

この連続セミナーに参加するIHSプログラム生を広く募集します。

日時
  • 7月22日(火)18:10〜19:40[使用言語:英語]
     戦時中のドイツおよび日本の帝国主義・ディスカッション
  • 7月23日(水)18:10〜19:40[使用言語:英語]
     集合的記憶(1):ドイツ国防軍と日本軍の戦争犯罪と戦後における記憶・ディスカッション
  • 7月24日(木)18:10〜19:40[使用言語:英語]
     集合的記憶(2):ドイツにおける外国人強制労働と戦後補償・ディスカッション
  • 7月25日(金)13:00〜14:30 / 14:50〜16:20(3/4限)[使用言語:ドイツ語]
     調整中:協力=東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)・日独共同大学院プログラム(IGK)
場所
  • 7月22〜24日:8号館209教室
  • 7月25日:8号館320教室
参加要件
  1. IHSのプログラム生であり、この連続セミナーの趣旨を理解して積極的に関与する志を有していること。
  2. 他の参加者の意見や立場の相違を尊重しつつ、真摯に建設的な議論を続ける意志を有していること。
  3. 写真・映像・音声等を記録することとその記録されたものをプログラム活動で使用する可能性があることを了承した上で参加すること。
     なお、参加者は連続セミナー終了後に報告書の提出を求められます。
参加にあたって
  1. セミナー参加希望者は、2014年6月13日(金)16:00までに下記のメールアドレスにご連絡ください。参加希望者が多い場合には選抜を行います。
  2. 7月22〜24日の連続セミナーでは、ヴォルフ先生の希望により、ディスカッション(英語)開始時に参加プログラム生の側からパワーポイントを使用して5〜10分ほどの問題提起をしてもらい、議論の流れを作ってもらいます。その準備のため、セミナー参加希望者は事前勉強会に積極的に参加してください(火曜日の18:10以降、駒場キャンパスでの開催を予定しています)。事前勉強会では、英語および日本語の文献を読み、講演テーマに関する知識や、日本の戦争責任、戦後責任、戦後補償問題に関する基本的知識を身につけ、当日活発な議論ができるように準備します。プログラム生だけではなく「共生のプラクシス」教育プロジェクト特任助教・特任研究員も参加します。
連絡先

参加希望・問い合わせの際には、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
IHS「共生のプラクシス」教育プロジェクト:project2 [at] ihs.c.u-tokyo.ac.jp([at]を@に変えてください)