— Workshop in Inaka and Tokyo —「漆の町・大子町と東京でのフィールドワーク:シンガポール国立大学生とともに少子化問題、地域再生を考える」
- 日時
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2020年2月26日(水)~29日(土)
2月26日(水)~2月27日(木)茨木県大子研修(1泊2日)
2月28日(金)東京見学(渋谷周辺)、研修まとめ(東大駒場キャンパス)
2月29日(土)合同ワークショップ(東大駒場キャンパス)
- 訪問先
- 茨木県大子町、漆芸工房見学、リンゴ農園、袋田の滝など
- 募集人数
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各日5名程度
※IHSプログラム生以外の東京大学大学院生も参加可能ですが、費用は自己負担となります。
- 主催
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東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」
教育プロジェクトN「科学技術と共生社会」
- 担当教員
- 渡邊 雄一郎(大学院総合文化研究科/IHS)
本研修はシンガポール国立大学(NUS)で日本語を学んでいる学生を迎え、フィールドワークとしてともに茨城県大子町を訪れます(1泊2日)。また、共に東京都内を巡り(2月28日)、これらのフィールドワークの結果をまとめ、学内で合同ワークショップを開催します(2月29日)。
シンガポールは都市国家の国であり、NUS学生は「田舎」「自然」に飢えていると言われています。さらに海外からの留学生や就労者が多い国ですが、日本と類似の低出生率・高齢化などの問題を抱えています。一方で、台風や地震などの被害に見舞われることが稀なだけに、自然災害に対する備えなどの意識が薄いといった問題もあるそうです。このような状況を踏まえた上で、NUSの学生の方々と同じ現場を見ながら、議論や話しをすることは非常に有意義なことであると感じています。
大子町では、今や少なくなった国産の漆を生産しており、伝統的な漆工芸が残っています。また、コンニャク発祥の地であり、紙漉きやリンゴの栽培も盛んです。日本三瀑のひとつ、袋田の滝は観光名所として有名です。こうした豊富な観光資源があるにもかかわらず、日本の地方の例に漏れず、少子高齢化や地域おこしが社会問題となっています。一方で、昨年の台風で久慈川が氾濫し、今も鉄道(水郡線)の一部が不通になっているなど、災害復旧も急務になっています。
NUSの学生と大子町の各所を回り、少子高齢化や地域再生といった問題について考えます。また、伝統工芸や里山、温泉といった日本独特の文化を彼らに見てもらう場を共有したいと思います。
本研修に関してですが、全ての日程に参加出来なくても構いません。大子町に興味のある方、NUSの学生さんと交流したい方、日本や日本語を世界に伝えたい方など、皆さんの興味、予定に沿った部分参加、特に2月29日に予定しているワークショップのみの参加も大歓迎です。日本語を学んでいるNUS学生が来てくれますので、言葉の違いを超えた理解、認識の共有ができるものと期待しております。
皆さんの積極的なご参加をお待ちしております。
参加にあたっての注意
- 参加者には、東京大学ならびにIHSの規定に則って旅費を支給します。それ以外の個人にかかる経費については各自で負担することになります。参加する場合は、手続き上必要な書類を期限内に提出することが求められます。
- 参加については、事前に指導教員に十分な説明を行い、了承を得てください。所定の「IHSプログラム学外活動 参加承諾書」に指導教員の署名と承認印を受領し、提出していただくことが出張の要件となります。
- 写真・映像・音声等を記録することと、その記録されたものをプログラム広報活動で使用する可能性があることをご了承ください。
- 参加者は活動終了後に「活動報告書」の提出を求められます。
参加申し込み
2020年2月2日(日)までに project-n[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp へ参加希望メールをお送り下さい。参加できる日付、内容を明記して下さい。
問い合わせ先
プロジェクトN(水野)project-n[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp