滋賀研修「朽木で考える文化と食」~Part 2~

日時
2016年2月27日(土)〜2月28日(日)
場所
朽木保健センター、朽木ふれあいセンター(滋賀県高島市)
募集人数
2、3名
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト2「共生のプラクシス──市民社会と地域という思想」
協力
朽木住民福祉協議会、高島市社会福祉協議会、たかしま市民協働交流センター、「たかしま・未来・円卓会議」運営メンバー、総合地球環境学研究所
備考
本研修は、教育プロジェクト2が開講している「多文化共生・統合人間学実験実習II」(村松眞理子先生)の単位認定対象となるイベントです(なお、履修者は二つ以上の対象イベントに参加し、活動報告書を執筆することが求められます)。ただし、履修の有無にかかわらずご応募いただけます。

IHS教育プロジェクト2「共生のプラクシス──市民社会と地域という思想」では、2月27日(土)~28日(日)の日程で、滋賀県高島市の朽木地区において「歴史・伝統文化・食」をテーマとするシリーズ研修の第2部を実施いたします(第一回目は、1月30日~31日におこなわれました)。

「朽木でずっと伝え残したいものについて、世代を超えて語り合える」場が持てればよいと考えております。

前回のテーマは「へしこ」でしたが、今回の研修では、朽木地区に伝わる「発酵保存食品」がテーマになると思われます。
以下に、前回の研修のときの趣旨を再録いたしますので、興味がおありの方は、奮ってご参加ください。

朽木は、西は京都府、北は福井県に隣接する滋賀県最西端に位置する旧村です。小浜と京都をつなぐ、通称「鯖街道」が走り、古くから街道筋として栄えました。しかし、昨今、人口減少や少子高齢化に伴う伝統産業の衰退、歴史や伝統文化の忘却、介護負担者の増加、農業における後継者不足、空き家の増加による治安面・災害時の不安など、さまざまな問題に直面しています。

そのような中、朽木ではいま、地域住民同士の話し合いだけでなく、研究者が持つツールや情報を最大限に活用した、「地域と研究者の連携」による地域活性化への取り組みがおこなわれています。また、住民みずからが地域の課題について生産的な議論をおこなうためには、まずは「対話力」をつける必要があるとの認識から、東京大学UTCP協力のもと、「哲学対話」のアプローチによる「安心して本音で対話ができる場づくり」にも着手しています。

今回の研修では、朽木住民福祉協議会、高島市社会福祉協議会、たかしま市民協働交流センター、「たかしま・未来・円卓会議」運営メンバーのご協力のもと、朽木に伝わる伝統的な食品や食材(例えば、朽木名物である「へしこ」)を題材に、朽木で伝え残したいものを探ります。子どもたちや孫たちに伝えていきたいものは何か、朽木に固有の価値とは何なのか、等々について、朽木で暮らす人々と意見交換しながら、地域に固有の価値を可視化・言語化することを目指します。地域再生の可能性が、現地に暮らす人々との膝を交えた対話の中から見つかるような、そんな時間が持てればと思います。

※前回の研修の様子が、たかしま市民協働交流センターのブログおよびfacebookにアップされていますので、興味がおありの方はご覧ください。
(参加したプログラム生が編集したビデオクリップも記事内に貼り付けてあります。)

参加要件

  1. IHSのプログラム生(または下記「多文化共生・統合人間学実験実習II」の履修者)であり、この研修の趣旨を理解して積極的に関与する志を有していること。
  2. 視察先の現場の実践を尊重すること。
  3. 写真・映像・音声等を記録することと、その記録されたものをプログラム広報活動で使用する可能性があることを了承したうえで参加すること。

参加申し込みにあたって

  1. 参加を希望するプログラム生は、2016年2月15日(月)12:00までに、下記の「連絡先」メールアドレスまでご応募ください。参加希望者が募集人員を超過する場合には、選抜をおこないます。
  2. 参加者には、東京大学ならびにIHSの規定に則って旅費を支給します。それ以外の個人にかかる経費については各自で負担することになります。参加する場合は、手続き上必要な書類を期限内に提出することが求められます。
  3. この研修は、Aセメスター「多文化共生・統合人間学実験実習II」(担当:村松眞理子教授)の単位認定対象となるイベントです。ただし、履修登録を行っていない場合にもご参加いただけます。
  4. 参加については、事前に指導教員に十分な説明をおこない、了承を得てください。所定の「IHSプログラム学外活動 参加承諾書」に指導教員の署名と承認印を受領し、提出していただくことが必須となります。
  5. 参加者は活動終了後に「活動報告書」の提出を求められます。

連絡先

応募・問い合わせの際には、下記のメールアドレス宛にご連絡ください。
IHS・教育プロジェクト2:project2[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp

関連活動

●たかしま市民協働交流センター
たかしま・未来・円卓会議

第1回朽木のみんなと円卓会議 若者の"朽木が好きから始まる"

第2回朽木のみんなと円卓会議 若者の"朽木が気になるから考えよう"報告

●総合地球環境学研究所
「ローカル・スタンダードとは何か──地域社会変革のためのインクルーシヴ・アプローチの理論と実践」