“The Birth of Gastronomic Sciences & the University of Gastronomic Sciences”

ガブリエッラ・モリーニ先生講演会 “The Birth of Gastronomic Sciences & the University of Gastronomic Sciences”

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日時
2015年11月10日(火)18:45-20:30
場所
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム4
講演者
ガブリエッラ・モリーニ先生(Gabriella MORINI)(イタリア食科学大学)
使用言語
英語
主催
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクト2「共生のプラクシス──市民社会と地域という思想」
備考
入場無料、事前登録不要

本講演会は、教育プロジェクト2が開講している「多文化共生・統合人間学実験実習II」(村松真理子先生)の単位認定対象となるイベントです(なお、履修者は二つ以上の対象イベントに参加し、活動報告書を執筆することが求められます)。ただし、履修の有無にかかわらずご聴講いただけます。

IHS教育プロジェクト2「共生のプラクシス──市民社会と地域という思想」では、このたび、11月10日(火)に、イタリア食科学大学のガブリエッラ・モリーニ先生を駒場キャンパスにお迎えして、"The Birth of Gastronomic Sciences & the University of Gastronomic Sciences"というタイトルのご講演を行っていただきます。

ガブリエッラ・モリーニ先生は、イタリア食科学大学で有機化学の研究教育にあたられています。ご専門は、有機自然呈味化合物(organic natural taste-active compounds)の単離と合成、ならびに分子シミュレーションであり、とりわけ有機甘味化合物の合成に係るご業績で高名です。近年は、子どもの味覚の発達にもご関心を持たれています。今回のご講演では、そのようなご研究の知見を基に、「食科学」という考え方の誕生と、それに専門的なアプローチを行う「食科学大学」の存在について、ご自身の経験を踏まえてお話をくださいます。

皆様方の幅広いご参加を心よりお待ち申し上げております。

ご講演要旨

2000年代初頭、スローフード運動の創設者であるカルロ・ペトリーニは、食物を既存の方法とは異なる斬新な仕方で考究するための大学を開設する機が熟したと考えました。「食科学(Gastronomic Sciences)」という用語が、この新しい大学を企画した人々によって選定されましたが、そのなかには、食に関して様々な程度で関わりを持つ、様々なディシプリンが含まれています。

食科学大学は、2004年9月に、食科学の学士号を付与する課程を開始しました。その結果、高品質な食物の生産、流通、販売促進、伝達に熟練した新たなプロフェッショナルである、食専門士(Gastronomes)が養成されてきています。食専門士は、食物を取り扱う次世代の人材です。彼ら彼女らは、教育者となり、イノヴェーターとなり、編集者やマルチメディア・アナウンサーとなり、優れた製品のマーケッター、企業共同体や商社、観光会社の経営者となっています。
イタリア食科学大学の学生たちは世界中から集まってきており、手作りの、また工業的な食品生産のダイナミックな経験を積んでいますが、それは、科学や人文学や経済の分野の教育にも恵まれているためであり、味覚トレーニングや、五大陸を渡る研修旅行を通じての実地学習の機会を得られているためなのです。

参考URL

http://www.unisg.it/en/docenti/gabriella-morini/

※注意
写真・映像・音声などを記録すること、および、その記録されたものをプログラム広報活動で使用する可能性があることを予めご了承ください。