今回のワークショップは、シドニー大学のCatriona Elder准教授と東京大学のエリス俊子教授による、両校の学生交流を目的とした試みであった。東京大学側からは3名のIHSプログラム生を含む7名、シドニー大学側からは10名が参加し，午前中には自己紹介やアイスブレーキング・ゲームを通じてコミュニケーションを図り、ランチ・ディスカッションを挟んで午後からはそれぞれの研究概要の説明などをおこなった。

また，研究計画の立て方や競争的資金の獲得，論文の投稿などに関して、シドニー大学出身であり、現在はオーストラリア国立大学に在籍されている2名のポスト・ドクターによるプレゼンテーションもおこなわれた。今回の参加者は、博士課程に在籍している学生が主体となっていたため、各々の研究を進めていく上で求められる「戦略的な研究計画の設計」というテーマについて情報を共有し、議論できたことはとても有意義であった。また今後は、東京大学とシドニー大学、あるいは日本とオーストラリアの博士課程の学生による国際的なネットワークを形成することを目指しており、今回のワークショップはその先駆けとしての大きな第一歩であったように思われる。