アートを通じて「科学技術と共生社会」を表現する
──事前視察:藍工房見学報告 渡部 麻衣子

アートを通じて「科学技術と共生社会」を表現する
──事前視察:藍工房見学報告
渡部 麻衣子

日時
2014年5月19日(月) 10:00-11:00
場所
社会福祉法人藍工房(世田谷区若林5-2-9)
参加者
石原孝二(准教授)、ジョゼフィーヌ・ガリポン(助教)、渡部麻衣子(助教)
受入担当者
藍工房管理者・施設長:原田治美さん

背景

プロジェクト3「科学技術と共生社会」では、アーティストと社会福祉法人「藍工房」にご協力頂くあるプロジェクトを現在検討している。今回は、計画に関心を持つアーティストOFFICE BACTERIAの池平徹兵氏http://office-bacteria.comと共に藍工房を視察し、今後の協力体制について協議した。

藍工房ウェブサイト

「藍工房」について

社会福祉法人就労継続支援事業B型「藍」について解説を受ける。1983年に開所し、1991年に精神障害者共同作業所訓練事業として認可を受ける。現在登録利用者数は約40名。実質利用者は精神障がい者22名知的障がい者7名の計29名。製作物を販売し、7割を工賃、3割を材料費に充てる形で就労支援をしている。1日に約20名が来所するが、就労時間、形態はまちまちで、月あたりの工賃は平均6000円から7000円である。22、3歳から70歳までの利用者がおり、平均年齢は40.6歳。定年はなく、高齢になると、家族の判断により在宅/別施設の利用へと移行する。主な製作物は、藍染め、刺し子、組紐、焼き物である。毎年、海外で企画展を行っている。(昨年は国連本部にて開催)社会福祉法人「藍」は、レストラン アンシェーヌでも精神障害者の就労支援を行っている。レストラン アンシェーヌは首相官邸での園遊会に参加した縁から安倍首相が利用した。また藍工房には昭恵夫人が藍染め体験に訪れた。

見学、打ち合わせの内容

まず、施設管理者・施設長:原田治美さんより、藍工房について解説を受けた。その後、当プロジェクトの計画について説明させて頂き、賛同を得る。(開催場所は、精神障がい者の方が新しい場所に困難を覚える場合があるため、藍工房内で行うのが適当ではないかとの助言を受ける。設備としては、プロジェクター、作業台の利用が可能とのこと。実施時期は藍工房と相談の上決定する。IHS学生の参加を募り、計画、実施、記録、振り返りを共同で行う。)
その後、2階、組紐、刺し子の製作所、1階の藍染め工房を見学させて頂いた。

*プロジェクトの詳細に関心のあるIHSプログラム生は渡部(wtnbmk[at]ihs.u-tokyo.ac.jp)までご連絡下さい。

報告日:2014年5月25日