カザフスタン・高麗人の歴史と文化を学ぶ研修

カザフスタン・高麗人の歴史と文化を学ぶ研修

日時:
2020年1月4日(土)~11日(土)
場所:
カザフスタン・アルマティ市、ウシュトベほか
募集人数:
5名程度
主催:
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」教育プロジェクトH「生命のポイエーシスと多文化共生のプラクシス」

カザフスタンは、ユーラシア大陸の中央に位置し、ヨーロッパとアジアをつなぐ広い国土を持つ国です。ソ連崩壊後に独立国家となった、比較的新しい国で、主要な民族はカザフ人ですが、ロシア人をはじめ、100以上と言われる民族で構成されています。社会主義ソ連では、民族の平等、文化の尊重が理念として掲げられていましたが、現実には様々な悲劇も起こっています。その一つとして、1937年に起こった、ソ連領の極東地域に居住していた朝鮮民族のカザフスタンなど中央アジアへの強制移住の歴史があります。これはスターリンが、朝鮮人は日本帝国のスパイとなりうると考えて起こしたことでした。悲劇的な移住を経験しながらも朝鮮民族は、農業経営で成功し、またカザフの人びとは彼らを助けて、その文化を自国の一部に取り入れました。
今回の研修では、カザフにおける「多民族共生」、特に、朝鮮人(高麗人)がこの地で維持してきた民族文化、歴史の継承について学びます。訪問先は、高麗人協会、高麗日報社、国立高麗劇場、ウシュトベ(1937年の強制移住の際に朝鮮民族が到着した場所で記念碑がある)などを予定しています。また、カザフ国立アルファラビ大学の協力を得て、同大学の学生との合同セミナーも企画しています。
興味のある学生はふるってご応募ください。
※事前学習会の日にちは参加者の都合を勘案して決定します。

担当教員

外村大先生(総合文化研究科教授/IHS)

応募締め切り

2019年11月12日(火)10時

参加にあたっての注意事項

参加人数は5名程度とし、希望者多数の場合は選考を行います。
研修中、写真・映像・音声などを記録すること、および、その記録されたものをプログラム広報活動等で使用する可能性があることをあらかじめご了承ください。
参加にあたり、事前に指導教員に十分な説明を行い、所定の「IHSプログラム学外活動参加承諾書」に指導教員の署名と承認印を受領し、提出していただくことが研修参加の要件となります。
参加者は終了後に「活動報告書」の提出を求められます。

申込み・連絡先

教育プロジェクトH「生命のポイエーシスと多文化共生のプラクシス」
project-h[at]ihs.c.u-tokyo.ac.jp 内藤